書類が積まれた無人のオフィスデスク
00 サマリー
01 時間はどこに消えているか
02 ツールを増やしても、転記は減らない
03 効果が出た企業は何を先にやったか
巻末
BACKOFFICE REALITY SURVEY

バックオフィスの
現在地 2026

中堅企業412社にみる、転記が消えない理由
STACK RESEARCH / 株式会社スタックリサーチ
2026年8月発行
2026 EDITION
n = 412

調査概要

Survey Overview
00 サマリー
01 時間はどこに消えているか
02 ツールを増やしても、転記は減らない
03 効果が出た企業は何を先にやったか
巻末
調査名
中堅企業のバックオフィス業務実態調査 2026
調査方法
インターネットによる自記式アンケート
調査期間
2026年4月13日 〜 5月8日
調査対象
従業員100〜999名の国内企業に勤務する、経理・人事・総務・法務の実務担当者および管理職
有効回答数
412件(配布 2,180件、回収率 18.9%)
調査主体
株式会社スタックリサーチ
本調査における「バックオフィス」の定義
本調査では、売上に直接紐づかない社内向け業務のうち、経理・人事・総務・法務の 4 領域を対象とする。情報システム部門および営業事務は対象に含まない。「転記」とは、あるシステム・書類に記載された値を、人が読み取って別のシステム・書類に入力する行為を指す。
※ 構成比は小数第 2 位を四捨五入しているため、合計が 100.0% にならない場合がある。
※ 本資料の数値はすべて架空のサンプルデータです。
STACK RESEARCH / バックオフィスの現在地 2026 02

目次

Contents
00 サマリー
01 時間はどこに消えているか
02 ツールを増やしても、転記は減らない
03 効果が出た企業は何を先にやったか
巻末
CONTENTS
00 サマリー:3 つの発見 P.04
01 時間はどこに消えているか P.06
02 ツールを増やしても、転記は減らない P.10
03 効果が出た企業は何を先にやったか P.14
—— 提言:6 つのアクション P.17
—— 調査設計の詳細 P.18
—— 用語定義 P.19
STACK RESEARCH / バックオフィスの現在地 2026 03

サマリー

Key Findings
n = 412
00 サマリー
01 時間はどこに消えているか
02 ツールを増やしても、転記は減らない
03 効果が出た企業は何を先にやったか
巻末
01
47.3%
業務時間のうち転記・照合・差し戻しが占める割合(4 部門平均)
02
6.8
1 社あたりの業務ツール導入数(平均)
03
27.4%
導入したが、ほとんど使われていないツールの割合
04
5.2
請求書 1 件を処理するまでに発生する転記回数(中央値)
05
28.6%
18 か月時点で月 20 時間以上の削減を確認できた企業の割合(118 / 412)
06
9.4か月
削減効果が明確になるまでの期間(成功群の中央値)
発見 1
働いている時間の半分近くが、価値を生まない作業に使われている。
経理・人事・総務・法務の 4 部門で、転記・照合・差し戻しに費やされる時間は平均 47.3%。判断や企画に使えている時間は 21.8% にとどまる。
発見 2
ツールの数と転記の回数は、逆相関しない。
導入ツール数と月間転記回数の相関係数は +0.41。ツールが増えるほど、システム間をまたぐ転記がむしろ増えている。
発見 3
成功した企業は、ツールを選ぶ前に業務の順番を変えている。
最初に着手したことを尋ねると、成功群の 64.4% が「業務の棚卸し・順番の見直し」と回答。停滞群では 21.8% にとどまり、47.6% が「ツールの選定・比較」から始めていた。
※ 6 指標は本文 p06 / p08 / p11 / p12 / p15 / p16 の数値と一致する。
※ 本資料の数値はすべて架空のサンプルデータです。
STACK RESEARCH / バックオフィスの現在地 2026 04
01 CHAPTER
00 サマリー
01 時間はどこに消えているか
02 ツールを増やしても、転記は減らない
03 効果が出た企業は何を先にやったか
巻末
Where the
Hours Go
時間はどこに消えているか
残業の理由は、量ではなく構造にある。
STACK RESEARCH / バックオフィスの現在地 2026 05

部門別の業務時間構成

Time Allocation
by Function
n = 412
00 サマリー
01 時間はどこに消えているか
02 ツールを増やしても、転記は減らない
03 効果が出た企業は何を先にやったか
巻末
判断・企画 対人対応 転記・照合 確認・差し戻し その他
{{ chartP06 }}
転記・照合と確認・差し戻しを合わせると、経理は 60.7%、総務は 48.3%。判断に使えている時間は 4 部門平均で 21.8% しかない。
※ 1 週間の業務時間を 100 としたときの自己申告による配分。
※ 本資料の数値はすべて架空のサンプルデータです。
STACK RESEARCH / バックオフィスの現在地 2026 06

業務別の起点メディア

Where Each
Task Starts
n = 412 / 各行の合計 100%
00 サマリー
01 時間はどこに消えているか
02 ツールを増やしても、転記は減らない
03 効果が出た企業は何を先にやったか
巻末
0 57(%) 濃いほど、その起点メディアの回答が多い
{{ chartP07 }}
「紙が起点」が最も多いのは押印申請(57%)と年末調整(52%)。一方で、紙が少ない業務でも手入力は残る。月次決算は紙 9% に対して手入力 52%。
※ 単位は %。各業務について「最も多いパターン」を 1 つ選択する設問。
※ 本資料の数値はすべて架空のサンプルデータです。
STACK RESEARCH / バックオフィスの現在地 2026 07

部門別の月平均残業時間

Monthly Overtime
by Function
n = 412
00 サマリー
01 時間はどこに消えているか
02 ツールを増やしても、転記は減らない
03 効果が出た企業は何を先にやったか
巻末
残業は部門の属性ではなく、同じ部門の中でどれだけばらついているかに現れる。412 人の回答を 1 点ずつ打ち、四分位範囲と中央値を重ねた。
四分位範囲(下位 25%〜上位 25%) 中央値 回答 1 件
{{ chartP08 }}
部門間の差より、同じ部門内のばらつきのほうが大きい。経理の上位 25% と下位 25% の差は 24.4 時間で、部門間の最大差(11.2 時間)の 2 倍を超える。
決算期(4月・5月)の経理部門のみを取り出すと、中央値は 44.6h。通常期の 1.56 倍。
※ 直近 3 か月の月平均残業時間の自己申告値。点は回答 412 件をそのまま配置している。
※ 本資料の数値はすべて架空のサンプルデータです。
STACK RESEARCH / バックオフィスの現在地 2026 08
02 CHAPTER
00 サマリー
01 時間はどこに消えているか
02 ツールを増やしても、転記は減らない
03 効果が出た企業は何を先にやったか
巻末
More Tools,
More Retyping
ツールを増やしても、転記は減らない
導入数は、効率化の指標にならない。
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導入と効果のねじれ

The Adoption
Paradox
00 サマリー
01 時間はどこに消えているか
02 ツールを増やしても、転記は減らない
03 効果が出た企業は何を先にやったか
巻末
システムを入れれば、業務は効率化する。
調査結果
システムが増えるほど、システム間の「つなぎ目」が増える。転記はそのつなぎ目で発生している。
ツール導入数
平均6.8
2020 年調査 4.1 個 → +65.9%
月間転記回数
中央値318
2020 年調査 274 回 → +16.1%

業務ツールの導入は進んでいる。2020 年の同種調査と比べ、1 社あたりの導入数は 4.1 個から 6.8 個へと 65.9% 増えた。しかし同じ期間に、月間の転記回数は 274 回から 318 回へと 16.1% 増えている。

理由は単純で、個々のツールは自分の中で完結するように作られているが、業務は複数のツールをまたいで進むからだ。ツールが 1 つ増えるたびに、そのツールと既存システムの間に新しいつなぎ目ができる。つなぎ目を埋めるのは、多くの場合、人の手入力である。

※ 2020 年調査は当社「バックオフィス実態調査 2020」(n=386)による。
※ 本資料の数値はすべて架空のサンプルデータです。
STACK RESEARCH / バックオフィスの現在地 2026 10

導入ツール数と月間転記回数

Tools vs.
Retyping
n = 412 / r = +0.41
00 サマリー
01 時間はどこに消えているか
02 ツールを増やしても、転記は減らない
03 効果が出た企業は何を先にやったか
巻末
回答 412 社を、導入ツール数(横軸)と月間転記回数(縦軸)で打った。区切りは平均 6.8 個の手前、ツール 6 個と中央値 318 回。
{{ chartP11 }}
ツールは少ないが転記が多い(紙が残っている)
ツールも転記も多い(つなぎ目が増えている)
ツールも転記も少ない(業務そのものを減らした)
ツールは多く転記は少ない(連携できている)
右下(ツールが多く転記が少ない)に入れているのは 34.5%。同じツール数でも、転記回数は 10 倍近い開きがある。
A 社:ツール 12 個/転記 842 回。部門ごとに独立して導入した結果、部門間の受け渡しがすべて手入力になっている。
B 社:ツール 3 個/転記 96 回。ツールを増やす前に、承認段階を 5 段から 2 段に減らしている。
※ 象限の区切りは導入ツール数 6 個以下/7 個以上、月間転記回数 318 回未満/318 回以上。回帰線は引いていない。
※ 本資料の数値はすべて架空のサンプルデータです。
STACK RESEARCH / バックオフィスの現在地 2026 11

導入したツールの稼働状況

Utilization of
Adopted Tools
n = 412 / 対象ツール総数 2,802 件
00 サマリー
01 時間はどこに消えているか
02 ツールを増やしても、転記は減らない
03 効果が出た企業は何を先にやったか
巻末
{{ chartP12 }}
想定どおり全社で使われている
導入時に決めた対象部門のすべてで、月 1 回以上の利用がある。
一部の部署だけで使われている
導入時の対象部門のうち、一部でしか利用されていない。部門ごとに運用ルールが分かれている状態。
導入したが、ほとんど使われていない
月 1 回未満の利用。契約は継続しているが、実務は従来の方法に戻っている。
導入ツール 2,802 件のうち 768 件(27.4%)が、契約は残ったまま使われていない。1 社あたり平均 1.9 件にあたる。
※ 構成比は導入ツール 2,802 件に対する割合。合計 100.0%。
※ 本資料の数値はすべて架空のサンプルデータです。
STACK RESEARCH / バックオフィスの現在地 2026 12
03 CHAPTER
00 サマリー
01 時間はどこに消えているか
02 ツールを増やしても、転記は減らない
03 効果が出た企業は何を先にやったか
巻末
What the
Successful Did
First
効果が出た企業は何を先にやったか
差がついたのは、着手の順序だった。
STACK RESEARCH / バックオフィスの現在地 2026 13

成功群に共通する 4 つの行動

Four Traits of the
Successful Group
00 サマリー
01 時間はどこに消えているか
02 ツールを増やしても、転記は減らない
03 効果が出た企業は何を先にやったか
巻末
01
ツールを選ぶ前に、業務の順番を書き出している
何を買うかより、どの順番で仕事が流れているかを先に確認している。成功群の 64.4% が最初にこれをやっている。書き出す過程で、そもそも不要だった承認段階が見つかることが多い。
02
「紙をなくす」ではなく「転記をなくす」を目標にしている
紙をなくしても、PDF を見ながら別システムに入力していれば転記は残る。成功群は削減目標を「紙の枚数」ではなく「転記の回数」で置いている。
03
現場の担当者が設定を変えられる状態にしている
承認フローや項目の変更に外部委託が必要な構成では、業務の変化に追随できない。成功群の 71.2% が、現場側で設定変更ができると回答している(停滞群 28.9%)。
04
導入して 3 か月後に、やめる判断をする場を持っている
使われていないツールが 27.4% 残る最大の理由は、やめる判断をする人と場が決まっていないこと。成功群は導入時に「継続を判断する日」を先に決めている。
※ 成功群 118 社/停滞群 294 社の回答比較にもとづく。
※ 本資料の数値はすべて架空のサンプルデータです。
STACK RESEARCH / バックオフィスの現在地 2026 14

最初に着手したこと

What Came First
成功群 n = 118 / 停滞群 n = 294
00 サマリー
01 時間はどこに消えているか
02 ツールを増やしても、転記は減らない
03 効果が出た企業は何を先にやったか
巻末
効率化に最初に着手したことを、成功群と停滞群で並べて比べた。左が成功群、右が停滞群。
{{ chartP15 }}
成功群と停滞群で最も差が開いたのは「業務の棚卸し」で 42.6 ポイント。次いで「ツールの選定」が 29.0 ポイントの逆差になっている。
※ 単一選択。各群内の構成比で、いずれも合計 100.0%。
※ 本資料の数値はすべて架空のサンプルデータです。
STACK RESEARCH / バックオフィスの現在地 2026 15

導入からの経過月数と削減時間

Time to
Impact
n = 412
00 サマリー
01 時間はどこに消えているか
02 ツールを増やしても、転記は減らない
03 効果が出た企業は何を先にやったか
巻末
成功群と停滞群で、導入からの月数ごとに月あたり削減時間を追った。6 か月目から差が開いていく。
{{ chartP16 }}
差が明確になるのは 6 か月目以降。3 か月で打ち切ると、成功群と停滞群を見分けられない。成功群の中央値で、効果が明確になるまで 9.4 か月かかっている。
※ 成功群 n=118 / 停滞群 n=294。値は各時点における月あたりの削減時間(時間)。
※ 本資料の数値はすべて架空のサンプルデータです。
STACK RESEARCH / バックオフィスの現在地 2026 16

提言

Six Actions
00 サマリー
01 時間はどこに消えているか
02 ツールを増やしても、転記は減らない
03 効果が出た企業は何を先にやったか
巻末
01 業務を「転記の回数」で数える
削減目標を紙の枚数ではなく転記回数で置く。
まず何をするか
主要業務 5 本について、開始から完了までの転記回数を数える。
02 承認段階を減らしてから、ツールを見る
段階が多いまま自動化すると、遅い流れが速く回るだけになる。
まず何をするか
承認 3 段以上のフローを一覧にする。
03 つなぎ目に人が入っている箇所を特定する
システム間の受け渡しが手入力になっている箇所が、転記の発生源。
まず何をするか
部門をまたぐ受け渡しを図に描く。
04 現場で設定を変えられることを、選定条件に入れる
運用開始後の変更コストは、導入コストより大きくなることがある。
まず何をするか
変更のたびに外部依頼が必要かを、候補ごとに確認する。
05 判断の日を、導入前に決めておく
「やめる」を決める場がないツールは、使われないまま契約が続く。
まず何をするか
導入日と同時に 3 か月後・6 か月後の判断日をカレンダーに入れる。
06 3 か月では判断しない
効果が明確になるまで、成功群でも中央値 9.4 か月かかっている。
まず何をするか
評価期間を最低 6 か月と定義し、関係者に共有する。
※ 本資料の数値はすべて架空のサンプルデータです。
STACK RESEARCH / バックオフィスの現在地 2026 17

調査設計

Methodology
n = 412
00 サマリー
01 時間はどこに消えているか
02 ツールを増やしても、転記は減らない
03 効果が出た企業は何を先にやったか
巻末
設問一覧
Q1
所属部門
単一選択
Q2
役職
単一選択
Q3
従業員規模
単一選択
Q4
業種
単一選択
Q5
1 週間の業務時間の配分(5 区分)
数値入力(合計 100)
Q6
業務別の起点メディア(12 業務)
単一選択 × 12
Q7
直近 3 か月の月平均残業時間
数値入力
Q8
導入している業務ツールの数
数値入力
Q9
各ツールの稼働状況
単一選択 × ツール数
Q10
月間の転記回数(推定)
数値入力
Q11
効率化に最初に着手したこと
単一選択
Q12
導入後の削減時間(月数別)
数値入力 × 7
回答者属性:業種
{{ chartP18a }}
回答者属性:従業員規模
{{ chartP18b }}
回答者属性:役職
{{ chartP18c }}
単位:%
※ 成功群/停滞群の区分は Q12 に基づく。18 か月時点で月 20 時間以上の削減が確認できた企業を成功群とした。
※ 本資料の数値はすべて架空のサンプルデータです。
STACK RESEARCH / バックオフィスの現在地 2026 18

用語定義

Glossary
00 サマリー
01 時間はどこに消えているか
02 ツールを増やしても、転記は減らない
03 効果が出た企業は何を先にやったか
巻末
転記
あるシステム・書類に記載された値を、人が読み取って別のシステム・書類に入力する行為。同一システム内のコピー&ペーストは含まない。
照合
2 つ以上の記録を突き合わせ、一致・不一致を確認する行為。
差し戻し
提出された申請・書類に不備があり、依頼元へ返して再提出を求める行為とその待ち時間。
起点メディア
その業務が最初に発生するときの情報の形式。紙・PDF・システム入力のいずれか。
つなぎ目
ある業務が 1 つのシステムから別のシステムへ移る箇所。
成功群
導入から 18 か月時点で、月 20 時間以上の削減が確認できた企業。本調査では 118 社(28.6%)。
停滞群
上記に該当しない企業。本調査では 294 社(71.4%)。
稼働している
導入時に決めた対象部門のすべてで、月 1 回以上の利用があること。
※ 本資料の数値はすべて架空のサンプルデータです。
STACK RESEARCH / バックオフィスの現在地 2026 19
00 サマリー
01 時間はどこに消えているか
02 ツールを増やしても、転記は減らない
03 効果が出た企業は何を先にやったか
巻末
STACK RESEARCH
バックオフィスの現在地 2026 / Backoffice Reality Survey
発行:株式会社スタックリサーチ
発行日:2026年8月
調査期間:2026年4月13日 〜 5月8日 / 有効回答数:412件
DISCLAIMER
本資料は自主制作のデザインサンプルです。掲載している企業名・団体名・調査データ・数値・事例はすべて架空のものであり、実在の企業・団体・調査とは一切関係ありません。実際の意思決定の根拠として使用しないでください。
STACK RESEARCH / バックオフィスの現在地 2026 20